家を学ぶ

多くの方にとって、一生に一度あるか無いかの大きな買い物「マイホーム」

よく「家は3回建てないと満足できない」という言葉を良く聞きます。

でも、それを理解しておきながら、一生に一度あるか無いかの大きな買い物をしちゃっても良いのでしょうか?

インターネットでは、色々な情報が飛び交っています。正直、どの情報が正しいのか解らなくなってしまいます。

日本には日本の木を使った木造住宅が適していると思います。

周りに古い民家は残っていませんか?古民家と呼ばれるものです。なければ神社やお寺でもいいです。

大昔にたった建物が今でもメンテナンスされ残されています。それは歴史が実証しているひとつです。

住宅に使用される木材でも色々あります。

産地でいうと、「国産」か「外国産」か。

昔は、近くの山から切り出された木材を使用して建てられています。同じ気候風土で育った木を使用する事がベターとも言われ環境面を考えても輸送などのエネルギー消費を考えた中でも国産で地元の木を使うのが良いと言うのは解るかと思います。

それ以外に「無垢」か「集成材」か。

僕が家を建てた時、「集成材」を進める所が多かった様な気がします。現在は、自然素材を薦める方も増え「無垢」の木を使用される所が増えていると思います。

そもそも「無垢」の定義って?

材木でいうと、1本の木から取れるつなぎ目のない材木を無垢材といい、木本来の質感、風合いという面で魅力があり、化学物質を含まない自然素材。特徴は、調湿作用があり、湿気の多い日は水分を吸収し、乾燥している日は水分を放出して湿度を一定に保つ性質があります。その為、コンクリートの約2倍の断熱性がある。その反面「縮む」「膨らむ」という性質があり、多少の反りや割れが起こる。(コトバンクより抜粋)

集成材は、張り合わせの材木ですから上記の定義に当てはめると「無垢材」ではないと言えます。・・・が、集成材を無垢ですと言われる方もいらっしゃいました。

私の家では、階段の板材だけヒノキの集成材を使用しました。

それじゃ、「無垢」の木を皆使えばいいじゃん!と思われますが、
・・・調湿作用で「縮んだり」「膨らんだり」する事でクレームを恐れ使用しない業者も多くいます。
クレームになるという事は、「木のコト」を消費者に教えていないというコトです。きっと他にも教えていないコト沢山あると思いますよ。

(集成材の断面写真 断面なので張り合わせが解りやすいですが、側面に薄い化粧をすると一見集成材には解りません。)

実際、家を建てようと思ってハウスメーカーや工務店巡りをすると、建築に係っていない方は特に混乱しそれぞれ、作り手は「これが良い」と思って営業されていますから消費者がしっかり学び消費者が選ばなければならないと思います。

じゃ誰に聞けばいい?

木のコトを良く知っている「熟練大工さん」や「材木屋さん」などが良いと思います。でも聞くタイミングが中々ないですよね?!

各地に「木のソムリエ」という中立な立場で消費者に「木の住まい」を教えてくれる専門家がいらっしゃいます。

「山を見て」⇒「製材所を見て」⇒「座学で住まいを学び」⇒「実際の完成物件をみる」

木の魅力が感じとれると思います。焦らずじっくりと学んで下さい。

私たちは、そんな消費者を応援したいと思います。

全国の木の住まい支援協会一覧
http://www.kinosumai.org/information

「住育」を通じ住まいを学ぶこともおススメしています
http://www.jyuiku-kentei.org/

自然素材などで注目される「漆喰」に関しては下記のブログを参考にされると大変勉強になります。けっこう騙されている人多いと思います。
http://www.blog.rice-ohmori.com/

専門家たちが記事を投稿する「住育ライフ」
http://www.jyuikulife.com/