古民家が無い???

各地を廻っていると、古民家はこの地域には無いと言われる方が多くいらっしゃいます。

古民家鑑定士の古民家の定義では、築50年を経過した木造家屋ですから今から50年前となると昭和38年です。

高度経済成長まっただ中の時代ですね。もう築50年という古民家の定義ではこの時期の住宅も含まれてきます。

こんな藁葺きの家屋だけが古民家では無いんですね。

高度経済成長期の住宅は、ちょうどこの頃より木材輸入の自由化がおこなわれ海外からの木材が入り始めた頃でもあります。

また、急激な成長を遂げている時代の住宅ですから、中には粗末な家も少なくないのも事実です。

でも、まだまだ大工さんや職人さんが今以上に活躍していた時代。立派な住宅もあります。

築50年以上の家屋は概ね280万棟近くが残存しています。

大小はありますが、各地域平均4万棟近くあります。

この4万棟を多いと見るか、少ないと見るかは人それぞれだと思います。

私は多いと思います。そして、良い古民家はしっかり手を入れて残していくべきだと思っています。

各地で古民家鑑定士が相談を受け、鑑定業務やご依頼があれば活用提案などおこなわせて頂いています。

昨日は、北九州市にて古民家鑑定士の講習・試験が開催されました。

 

着実に増えています。講習を受けることで、住宅に対する考え方が学べると思います。