失われた国産材の価値

「失われた国産材の価値」おうちのはなし027号より・・・抜粋。

日本の植林の歴史は、城を築くためにも重ねられてきました。

神代にスサノオノミコトが心配したような樹木が少ない時期を、近年に迎えることになります。

それは太平洋戦争の終わった時です。まさに国土を上げての戦いでもあったということです。

戦後、早々に植林されましたが、使える木材の量を確保することはできませんでした。

木の国であったはずの日本が、木材を輸入しなければならなかったのです。

木材をたくさん使うのは住宅です。

日本の風土に合うとも思えない軽量鉄骨造の家が世界に前例がないほど量産され、木材の使用量が少ないパネルで作られた家

ができたのも、このような背景があったからです。

一般的な木造住宅の木材の自給率も、およそ3割です。

たとえば近所で木造住宅の工事現場を見かけたら柱でいえば半分、梁であれば95%が外材の時代です。

現在、日本は世界第3位の森林資源国となっています。

建主が家を建てる時に、材を指定することはほとんどありません。

完成して覆われてしまえば、わからなくなるので木材への愛着も失われてしまったかのようです。

私たちは、地域の国産材の活用を推し進めています。

また、古民家から取出される古材など再活用できるモノは再活用し、循環型の建築がスタンダードだと考えています。

現在に全国に木の住まい支援協会が設置されています。住宅を建てようとされる方。お気軽にご相談下さい。

第3者として、木の家に関するアドバイスをさせて頂くことが可能です。

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