「ハレ」と「ケ」

「今日はハレ舞台」。

結婚式や入学式など 特別な行事の日に「ハレ」と使いますが、

これって非日常を意味する言葉で、古民家にも関係深いそうです。

民俗学や文化人類学において、民俗学者・柳田國男によると

「ハレ」は、儀礼や祭・年中行事などの非日常。

「ケ」は、普段の生活である日常状態。

を示し、衣食住や振る舞い、言葉遣いなど区別された。

非日常とは冠婚葬祭であり、「ハレ」の日にあたる。
・冠…成人式
・婚…結婚式
・葬…葬儀
・祭…先祖への祭式

因みに、穢れは「ケ・枯れ」。作物が枯れたりし日常が破られること。

そして、古民家の間取りも「ハレ・ケ」が基本だったりします。

来客や冠婚葬祭の場所がハレの空間、日常の生活の場所がケの空間。

古民家を建物としてだけでなく、こういう日本の美学を大切に。

そして、再考できる世の中にしていきます。